葬儀費用の事前払い(葬儀信託・生前契約)

この記事は『葬儀費用に関する制度や仕組み』に関する記事です

これだけは押さえておきたいポイント!
  • 前払いの仕組みにはメリット・デメリットがある
  • 生前契約は葬儀社破綻時の返金リスクがある
  • 葬儀信託は信託報酬など別途費用がかかる

数十万円から100万円は最低でも必要となる葬儀費用を残される人たちの負担にしたくないと考える人は少なくありません。そのため葬儀費用の事前支払いには一定のニーズがあります。しかし、事前支払いの方法によっては大きなリスクを伴うため注意が必要です。本記事では葬儀費用の事前支払いの選択肢と注意点について解説しています。

事前支払いの注意点

生前から葬儀費用を事前に支払う場合、事前支払いに対応していない葬儀社に依頼をすることはできないため選択肢が狭まります。また先にまとまった金額を支払ってしまうため他の用途でお金が必要になった際に使えず、お金の自由度が下がるというデメリットがあります。そのため、まずは複数の葬儀社から見積もりを取り寄せて、その中で依頼したいと思える葬儀社が事前払いに対応していた時に初めて事前払いを検討することをお勧めいたします。

生前に費用を支払う仕組みとメリット・デメリット

生前契約(費用の前払い)

生前契約とは、特定の葬儀社と生前から葬儀プランを決めておき事前に葬儀費用の支払いまで済ませておく方法です。互助会の積み立てシステムと違い、一般葬儀社も行うことができますが葬儀費用の保全義務がないので注意が必要です。

メリット
  • いざという時が来た際に葬儀の依頼先、内容、支払が済んでいるため最後のお別れを落ち着いて出来る
  • 数十万円以上の出費となる葬儀費用を用意する負担が軽減する
デメリット
  • 葬儀社が破綻した場合、支払った葬儀費用がなくなるリスクがある
  • 希望する内容や依頼したい葬儀社が変わった時に変更や返金に手間や手数料などがかかるリスクがある

葬儀信託

葬儀社に直接事前支払いの費用を払っていると上記で説明した通り、破綻のリスクがありますが、葬儀信託であればその心配はありません。葬儀信託は、葬儀社と打ち合わせを行い内容が決定した後に、その費用分を試算して算出された金額を信託会社に預けるという流れになっています。そして本人が死亡し決められた葬式が行われた後、指図人(弁護士)から信託会社に葬儀費用の支払い許可が下ります。この流れを経て、信託会社から葬儀社に本人が生前預けた費用が支払われることになります。

メリット

葬儀社が破綻しても預けてある費用は保全される

デメリット

信託報酬や受益者代理人報酬(各2万円ほど)、振込手数料などが必要

まとめ

生前契約や葬儀信託という前払いの仕組みは年会費や解約手数料といった葬儀費用とは別の費用がかかる場合があります。また本人が元気なうちに申し込む人がほとんどだと思いますが、将来、葬儀形式や費用の希望が変わることもあるため長期的なプランニングが難しいものです。メリット・デメリット両面を見て、じっくり検討してから利用するようにしましょう。

この記事は『葬儀費用に関する制度や仕組み』に関する記事です

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